[スペイン語:鳥図鑑] 愛嬌のあるヒゲの鳥…ヒゲガラ Bigotudo

CATEGORY : 語学全体のはなし

TAG : , ,

Baardmannetje, Bearded Tit (Panurus Biarmicus)By: Bernard Stam

スポンサード リンク

上の画像:Baardmannetje, Bearded Tit (Panurus Biarmicus)By: Bernard Stam

今日は見た目も生態も動きも個性的な、日本にはいない鳥、ヒゲガラを探ってみました。

ヒゲガラ

主にヨーロッパからドナウ川、満州あたりにいる鳥らしい。
日本には飼い鳥として輸入されている鳥なので、もし見かけたら、かごから逃げた個体の可能性があるそうな。

ヒゲの鳥

眼の下から胸にかけて、黒い線が入っていて、鳥の正面顔を見ると、まるで立派なヒゲをはやしているように見えるところから、
「ヒゲガラ」という名前になったそうです。

英語では、Bearded Tit 〔Beared(ひげが生えた)]
フランス語は、Panure à moustaches 〔moustaches(ひげ)]
スペイン語では、Bigotudo 〔bigotudo(口髭の濃い)。bigote(n.m.)口髭〕

英仏西、どれも名前の由来が「ヒゲ」です。

ところで、なぜスペイン語でヒゲのことをbigote(ビゴテ)というのか?
辞書にこんな説明が。

[←古スペイン]bigot(15世紀のグラナダの戦いに参加したスイス人兵士が、
長い口ひげをたくわえ、bi God![ゲルマン]「神に誓って」([英]by Godに相当)という
言葉をよく使っていたことに由来するという説がある)]

西和中辞典

ただし、このヒゲガラの印象的なヒゲはオスだけのものらしいです。
メスはヒゲ無し。
繁殖期の目立ちたがり屋さんでヒゲが出てくる・・・男性ホルモンいっぱいな感じがする鳥だ。

英語でTit、と呼ぶので、シジュウカラなんかと同じカラ属かとおもいきや、
ヒゲガラは「ヒゲガラ属」。
確かに、見た目もシジュウカラなんかとはちょっと違いますね。

肉食?草食?季節によって変わる面白い鳥

で、「Aves de España y Europea (tikal)」Bigotudo(ヒゲガラ)のページを読むと、
こんな特徴を持った鳥らしい。

ヒゲガラの生態

①基本、アシ原にしかいない(アシ原の奥にひっそりといるので、なかなか見つけづらい)

②定住性。だけど、冬はスペインに越冬しにやってくるものもいる。

冬は草食性だけど、虫がいる時期は虫を食べる

④アシの葉などを利用して巣を作って繁殖(産卵数は5~7個)。
 2回目の産卵では1回目の産卵で生まれた子供が子育てに参加することもある。

⑤群れで生活しているが、巣立ち後、群れの数が多くなりすぎると小さなグループを作って大移動することがある

このヒゲガラという鳥、結構希少な鳥らしく、特に生態③というのが数の少ない理由となっているらしい。
年中、草も肉も食べられる、つまり雑食だと、なんでも食べられて生き残れる可能性が高まるんでしょうが、
このヒゲガラ、夏と冬で消化器官が変化するらしいのです。
虫がいなくなる9月ごろから冬にかけてはアシの実を食べる身体になるんですが、
虫が出てき始める2月になると、アシの実は消化できず、虫だけを食べる体に戻るらしいのです。

で、2月ぐらいでまだ虫の数がそれほど多くなかったりすると、
エサにありつけない個体が出てきて、餓死したりするらしい。

ちょこっとスペイン語 diezmar

この図鑑の「エサにありつけない個体が出てきて、餓死したりする」というくだり、
diezmar(スペイン語。他動詞)
という動詞が出てくるんですが、辞書引くと

diezmar (v.t.) 大幅に減少させる
        10から1つを取る
        10人につき1人を選んで罰する、殺す

なんていう、ちょっと背筋凍る意味が載ってます。
diezはスペイン語で「10」を意味する。殺す、はスペイン語でmatarですが。)

diccionario SALAMANCAからの例文

La guerra ha diezmado a la población.
(戦争で住民が大勢死んだ)

La dureza de la montaña ha diezmado a los que se atreven a llegar a la cumbre.
(きつい登山のせいで、頂上を目指していた人数は大幅に減った)

Los cristianos medievales diezmaban la cosecha o los rebaños para entregar sus tributos a la Iglesia.
(中世のキリスト教徒は、教会に納めるために収穫物と家畜の10分の1を支払っていた。)

最後の例文だと、diezmarは「10分の1税を納める」、って意味になります。
なかなか、歴史の長い、それも血なまぐさい歴史の匂いがする動詞です。。。
(税金=血税、払わないと殺されてたんですかね…)

まとめ

↓の映像はイギリスで撮影されたものですが、オスメス両方写っていて、群れて暮らしている様子が分かって面白いですよ。

アシ原のようなところにいて、細くて揺れるアシの茎なんかに止まるので、
俄然、アクロバティックな格好になることが多いのか、顔も行動も愛嬌があってなかなか印象深い鳥です。

Male Bearded Reedling By: <a href="https://flic.kr/p/9Fhpca" target="_blank">Kev Chapman</a>

Male Bearded Reedling By: Kev Chapman

スポンサード リンク