[フランス語]「passer」のいろんな意味を「言い換え動詞」から復習してみる

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昨年からラルースやさしい仏仏辞典を読み始めて、いよいよこの辞書の中で一番分量が多いと思われる「P」に今取り掛かっています。
思いもかけない単語に「へぇ~」って感心したりするんですが、今回は「passer」にちょっと驚いた!

なんと、passerの説明だけに1ページ半以上も費やされているんです。

avoir、faire、mettre、êtreなどの基本動詞の説明が長いのはわかるんですが、なんと、この「passer」はそれら基本動詞よりも多くの字数が費やされている!

そんな重要な単語だったっけ?と思ってたけど、こうして見直してみると、ほんと、いろんな意味があります。

というわけで、「passer」の意味の範囲を、言い換え動詞を見ながら再確認してみます。
(引用はすべて『ラルースやさしい仏仏辞典』からです)

passer 自動詞の場合

通り過ぎる、通過する…

まずはよく知っている基本的な意味から…「通過する」ですね。

でも、ほかの単語で言い換えると、いろんな「通過」の仕方があることが分かりますね~。
言い換えとして辞書に出てきてたのはこんな単語!

se déplacer (移動する)
traverser (= passer par) (横断する、横切る)
francir (= passer sur un lieu) ([距離、空間を]進む
filtrer (= passer sour ) ([空気などが]漏れてくる、伝わる)
couler ([川が] 流れる)
venir

“通過”からもっと抽象的な意味に変わってくると・・・

議会を通過する、という表現は「パスする」という感じでは連想しやすいですね。
でも裁判所を通過する→出頭する、とかほかの話題に移る→話題を変える、という状況にも使えるとは。
カバーする範囲が広くなってきました。

passerを使わずにほかの表現で言い換えると、ずいぶんとpasserの守備範囲の広さを感じます。

comparaître (= passer devant un tribunal) (裁判所に出頭する)
être voté (= passer à l’Assemblée) (議決、採択される)
changer de sujet (= passer à autre chose) (話題を変える)
ne pas en tenir compte (= passer sur qqch) (考慮に入れない) ※

Passez sur les détails et racontez-moi l’essentiel.

ほかにも・・・

他にも、こんな意味もありますね。

◆[時間が]過ぎる、流れる
s’écouler

◆[痛みが]消える
disparaître

Qu’est-ce que j’ai mal à la tête! – Prends un cachet, ça va passer.

映画やテレビなどが「放送、上演される」

日本語でも放送を「流す」と言ったりするので、同じような使い方といえば同じかも。
ただ、私の場合、放送を流すというシチュエーションで、すぐに「passer」という動詞が出てくるかどうかは疑問。

Ça fait dix fois que ce disque passe à la radio aujourd’hui!

言い換え表現を見ていると語彙が増える感じがします。

être projeté(上映される)
être joué (上演される)
être retransmis (中継放送される)

「laisser passer 抽象名詞」大目に見る

次はlaisserと一緒に使った場合。また意味が変わってきます。

laisser passer」には「~を通す」という意味もありますが、
ミスや失敗などについていうときは、「見逃す」「大目に見る」という意味になる。

C’est vraiment ce qu’il t’a dit ?
Tu ne vas pas laisser passer ça quand même!

この場合、別の単語に言い換えると?

admettre (認める、受け入れる)

「passer pour 」~と思われる

今度は前置詞pourを伴う場合。これも特殊な意味になりますね。
「pour~」として通す、という意味かな。

On va leur faire une blague, je vais te faire passer pour ma femme.

言い換え表現を見たほうがわかりやすいかもしれません。

avoir l’air de(~な雰囲気である)
être considéré comme(~とみなされている)

le faire prendre pour (= faire passer qqn pour) 人を~と思わせる、~として通す

passer 他動詞の場合

他動詞、目的語をとる場合を見てみると・・・

映画を上演する、レコードをかける、etc.

この意味は自動詞にもあるけど、こちらは放送・上演されるものが目的語になりますね。

La télé passe trop de films américains en ce moment.

なので、言い換え動詞も受身形ではなくなる。

projeter(上映する)
faire jouer (上演する)
retransmettre (中継放送する)

服をさっと着る

これは面白い意味ですよね。
服を「さっとひっかける」って感じでしょうか。

Tu ne vas quand même pas aller ouvrir la porte comme ça! Va passer quelque chose.

他の動詞に言い換えると・・・

enfiler(= passer un vêtement)

テストを受ける

passer、この意味ではよく見かけますね。

でも他の動詞に言い換えてみろ、と言われてこれはすぐ出てこなかった。

subir
s’y soumettre

[時間を]かける

自動詞では「時間が過ぎる」という意味ですが、
他動詞で具体的な時間数を目的語にすると、それだけ「時間がかかっている」ということになる。

J’ai passé deux heures à faire ce problème, il était vraiment difficile.

この場合の言い換えは・・・

employer

「passer 物 à 人」人に物を 渡す/貸す etc.

日本語でも物を渡したりするのに「パスする」って言うので、想像しやすいですけど、
病気は渡されたくないですね。

Pierre a passé sa grippe à toute la famille, c’est pas drôle, ils sont tous couchés!

donner (渡す)
prêter (貸す)
transmettre ([病気などを]うつす)

se passer 再帰動詞の場合

再帰動詞になると、なんだか意味がすこーし変わってくるんですが、
よく考えたらわからなくもない。
でも、なかなか覚えられないんですよねーーー。

[出来事が] 起こる

何かが「起こる」という表現もこうして言い換え表現並べてみると復習になるなぁ。。

se dérouler
aller
se produire
avoir lieu
arriver

Qu’est-ce qui se passe ici? Pourquoi tout ce bruit?

「se passer de」~なしで済ます、やめる

「de」が次にくると、また違った意味になる。。。
「de~」をスルーする、という風に覚えてみようか。。。

Pierre ne pourra pas venir à la réunion.
– Eh bien, on se passera de lui!

ne pas le faire
s’abstenir
se priver de

avoir besoin (= ne pas pouvoir se passer de qqch)

おわりに

基本的な「通過する」という意味のほかにも、いろんな意味、いろんな使い方がある動詞、「passer」。

言い換え動詞を中心に復習してみましたが、本当に守備範囲広いですね~。

でも、これって逆に言うと、passer自体が状況に合わせてけっこう曖昧な使い方ができてしまう動詞だってことですよね。

passerの使い方も大事だけど、もっと明確に表現できる動詞(言い換えできる動詞)もちゃんと覚えておきたいと思いました!

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