[スペイン語]ガルシア・マルケスの短編集を読んでみる:その⑤ El último viaje del buque fantasma

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なんとかやっとEl último viaje del buque fantasma(幽霊船の最後の航海)まできました。

原文では8ページと短い話ですが、なかなか難しくて、読むのに苦労しました。

というのも、この話、なんとたった1文で書かれている!!のです。
8ページ“しかない”、ではなくて、1文で8ページ“も”書かれています。(邦訳ではわかりやすく区切りで「。(句点)」が打たれていますが、1段落しかないところにその名残があります)

この、ながーい文章をコンマ(,)でどのようにつないでいるのか、これに興味津々で読みすすめました。

「,」(coma コンマ)の後にくるもの

コンマ(,)のあとに続く単語をながめると・・・

①前置詞 (con、sin、en)
②副詞 (después)
③関係詞 (que、cuyas、donde)
④接続詞 (y、pero、aunque・・・)
⑤現在分詞(buscando、viviendo・・・)
⑥過去分詞(señalado・・・)
⑦その他名詞並列

数えてはいませんが、感覚的に多いなと思うのはやはり「接続詞」。いろんなバリエーションがありました。

関係詞もたくさん出てはくるものの、コンマの後は少なかった。(関係詞の前にコンマをつけるのは「非制限用法(先行詞の意味を関係節で「追加説明」する)」となる)

物語の終盤ではコンマ+名詞、コンマ+名詞でクライマックスを盛り上げている?ような印象。

あと、主人公の独白部分(いきなり現在形&一人称を使っているトコロ)がところどころに挿入されています。
時制とかにも注意して読み進めないとワケワカラナイ状態になってしまいます。

いろんな接続詞

よく出てくるのは「y」(そして、・・・と)ですが、ほかにもいろいろあります。
全部拾いきれてないかもしれませんが、だいたいこのようなものが出てきます。

ところどころ原文もみてみます。

よく出てくる等位接続詞

y(そして、・・・と)
ni(・・・も・・・もない)
pero(しかし)
sino(・・・ではなくて)
sin embargo(しかしながら)

譲歩

aunque(・・・ではあるが)

結果

de modo que(だから)
así que(だから)

,de modo que era un buque intermitente que iba apareciendo y desapareciendo hacia la entrada de la bahía,
(p71 原文)

要するに、間欠的に消えたり現れたりしながら湾の入り口をめざし、
(p85 「エレンディラ」ちくま文庫)

,así que él mismo creyó que era un sueño,
(p72 原文)

そんなこんなで彼は、これは夢の中の光景だ、と信じた。
(p85 「エレンディラ」ちくま文庫)

理由

porque(なぜなら)
pues(・・・なので)

,pues a su mecedor se le habían gastado las balanzas en once años de viudez,
(p72 原文)

愛用の揺り椅子は十一年間の後家暮らしで調子がおかしくなっていた
(p86 「エレンディラ」ちくま文庫)

方法・様態をあらわす

como si(あたかも・・・のように)

,como si en vez de estar sentada estuviera corriendo, empapada de escalofríos y con la respiración llena de tierra,
(p73 原文)

まるで、安楽椅子に腰かけているどころか、冷汗をかき、埃を吸いながら駆けているような気分だった
(p87 「エレンディラ」ちくま文庫)

時をあらわす

cuando(・・・するとき)
hasta que(・・・するまで)
antes de que(・・・する前に)
mientras(・・・している間)

,hasta que él volvió en la madrugada y la encontró muerta en la poltrona,
(p73 原文)

やがて、東の空が白むころ戻ってきた息子は、母親が安楽椅子の上で息絶えているのを見た。
(p87 「エレンディラ」ちくま文庫)

条件をあらわす

si(もし・・・ならば)

その他

que(なので、など様々な接続詞の代用)
sólo que(ただし、しかし・・・)

,sólo que él estaba entonces tan seguro de estar despierto que corrió a contárselo a su madre,
(p72 原文)

ただ、このときの彼は居眠りなどしていないことに自信があったので、その足で母親のもとへ駆けつけて幽霊船の話をした。
(p86 「エレンディラ」ちくま文庫)

まとめ

8ページにもわたる1文からなる物語、「El último viaje del buque fantasma(幽霊船の最後の航海)」で」コンマ後につづく接続詞を見てきました。

ほかにも、厳密に接続詞ではないかもですが、つなぎことばとして
y así(それで)
acaso(もしかすると)

なんかもあります。

文章を読み進む上で、話の展開を予測する鍵ともなるので、いろんな接続詞の用法をもっと覚えたいと思います。

今回はとりあげませんでしたが、現在分詞や過去分詞の用法や、前置詞なんかも、もっと理解していきたいです。

それにしても、率直な感想として、接続詞やら前置詞やらでコンマで区切って1文で書かないといけない必要性は多分無い(というかどうしてもわかりにくくなる)ような気が。。。
ただ、それによって、一気に話を語りきるという「勢い」が感じられます。そんな効果を狙ってるんだろうかなぁ?

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