[フランス語]アンドロイド版『変身』の初日公演、をみてきた。~ La Métamorphose.

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こんにちは。ちりめんじゃこ(@tirimenJ5)です。

先々月のチケット予約から楽しみにしていた、アンドロイド版『変身』。昨日はその初日公演を観てきました。

予想以上に面白くて、あっと言う間の2時間でした!

何をもって「人間」と言えるのか?

有名なフランツ・カフカの小説『変身』が原作のこの演劇。原作はある朝主人公が目覚めると巨大な虫になっていたところから始まりますが、
今回は「アンドロイドになっていた」、という設定から始まります。

その後のストーリーの詳細はネタばれになるので書きませんが、単に「ロボットは人間となるか」というような話では終わらず、「人間」って一体何なのかを考えさせられる作品でした。

主人公グレゴワールと家族、そして家族を取り巻く世界の状況や歴史など、いろんな観点を織り交ぜながら主人公の「存在」が語られるんですが、劇を見ているうちに段々と自分自身が人間だという根拠も不安定なもんだという気分になり、さらにそもそも「人間」てどういうものをいうのか、また「人間」であるとはどういうことかをもう一度考えずにはいられなくなります

個人的にはラストのシーンが一つの鍵というか希望のように感じられ、見終わったときはなんともいえない充実感がありました。

さて、フランス語は・・・

今回のもう一つの楽しみはやはり「生のフランス語での演劇」が観れるということ!

フランス語の演劇を見るのは初めてでちょっとドキドキしてたんですが、さすが舞台、なのか、発音は聞き取りやすかったです。
とはいえ、やっぱりちょっと台詞が込み入ってきたり、早くなったりするとついていくのが大変で、字幕にもけっこう頼ってました。

字幕はグレゴワール(舞台中央のベッドにずっと寝ている)のちょうど真上あたりにあって見やすかったですが、
ちょっとタイミングが気になったかな・・・

せっかく俳優さんが間をおいて話しているのに、セリフが先に字幕で出てしまっていたりするので、字幕ばっかり見てるとこの微妙な間合いを感じるのが難しい気がしました。

やはり俳優さんのセリフが多少でも聞き取れると、強調している言葉などからも登場人物の感情が感じられて、舞台で繰り広げられている世界により入りこめる気がします。
フランス語ちょっとでも勉強しておいてよかった~、と思う瞬間でした。

台本も売ってたよ!

エントランスには日本語の台本だけでなく、フランス語の台本もおいてあったので、もちろんGetして帰りました。

LaMetamorphose_daihon

写真右端です。ちょっと分厚い。

うーん、なるほど、こんな風に言ってたのか、とか後で読んで・・・余韻に浸れます(笑)

もちろん、なるほどと思う表現、知らない単語、いろいろあって、勉強になります。

\700でこんな貴重な資料まで手に入れられてちょっとラッキーな気分

そのほか、いろいろ

初日のアフタートークは平田オリザさんとアンドロイド開発者の石黒浩さんでした。

やはりアンドロイドを使った演劇は調整やらなんやら色々と大変だったらしく、舞台裏の話?も聞けて楽しかった。

印象に残ったのは、アンドロイドと俳優さんの稽古がかなり大変というか苛酷だったそうで、稽古の後は俳優さんたちもとても疲れてて「心折れそう」なくらいだったそうですが、そこは「城崎」だったのが良かったらしく、温泉でリフレッシュして乗り切ったそうです。

稽古の場所が城崎でなかったらできなかっただろう、みたいな話でしたが、思わず笑ってしまいました。

確かに、温泉街のあの雰囲気、癒されますね~。

そうそう、城崎にはイレーヌ・ジャコブさんは息子さんも連れて滞在していて、劇本番は息子さんも見に来てたようです。(たぶん、あの子だろう・・・)かわいかったです。

できれば今日5日の公演、アフタートーク(平田オリザさんと出演者)も観たかったけど、、、もう終わったな・・・

あとは横浜で10月9日から13日まであります。観にいける人は是非!オススメです。

おわりに

演劇は、子どもの頃に美輪明宏さん主演の「毛皮のマリー」を観て以来(もう十何年も経っている!)でした。

あの時もでしたが、演劇って演じている人と同じ空間を共有しているぶん、俳優さんたちのパワーというのか、なんかすごいエネルギーを感じるんですが、見終わると凄くくたびれます。(もちろんいい意味で)

このエネルギーってやっぱり映画を観るのとは全然違いますね~

一度この感覚を味わうと、又観たくなります。うん、また行こう。

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